ふう、と、はあ

ひさびさにヒットな喫茶店をみつけてうれしい。

味はまあ、ふつうなんだけど

風、がとてもよい。

ひとつひとつテーブルのそばにまどがあって、そこにはしっかり風がとどく。

わたしのためにとどいた風、とおもうくらい、その窓は私的なかんじがして

それがたまらなくうれしいきもちになる。

ほんとうは珈琲をのみたいわけじゃなくて、珈琲があるようなそういう時間がほしいんだよなあ

と思いながらいつも喫茶店を探しているわたしには

もってこいの空間だった。

息をつく時間がほしいときに

からだの中に、風が吹き込んでくれるってことだもんな。

そうそう、それがほしかったのよ。