正と生

血と肉の色がはじけるみたいな表現をするひとと

呼吸と脈のリズムに耳をすますみたいな表現をするひとがいる気がします。

わたしは後者で、色味は生成り色のような色が地続きにあってほしい、とおもっています。

これってきっと、けっこうおおきな脳みその中身の差のような気がして

どっちもいいのに

どっちかはどっちかをとてもニガテに思ったりもして。

「ロマンチストだね」と言われて、皮肉かいっとおもったことがあった。

それはわたしが、血や肉の色に触れないからそう言われたのかもしれない。

わたしだって現実の、脈や呼吸のリズムをきいていて。

それだって、ほんとうで、きれいごとではなくて。

血や肉に触れにいくのも

脈や呼吸に耳をすますのも

どちらもひとつの在り方だと、おもう。