襠あわせ

記録よりも、記憶よりも、もっとさきに

感覚、というたしかな装置がある気がしています。

感覚、は、いっしゅんにしてそこにまとうすべてをとらえます。

あの時の、あの感覚。

無意識に全身で掴んだものをよびおこせたら、本の中からでも、舞台の上からでも、画面の中からでも、

そこにまとうすべてを手渡しして、
だれかにまとってもらうことができるかんじがしています。