傷つき、築き

何かをするっていうのは

自分には何かができる
有能だ
価値がある

っておもうからやるんじゃないんだなってことを、最近知った。

何もできていないってことだけが、たしかにわかっていて

そこを脱したいから、何かをするんだな。

そういうとき、何かをぶち破って挑むから

無防備にさらされたままダメージをくらうし、腹の底からえぐられるほど痛い。

派手に転んで傷ができて、涙も出る、あの感じにも似てる。

人に迷惑もかける。

でも

ありもしない鎧みたいな自信を背負って立つより

自信のないわたしを空気にさらすほうがよっぽどもひろくおおきくなれるときがあるかもしれない。

というかそうじゃなくとも、嘘がないってことにはとにかく自信が持てる。

自分がうそつきだな、ずるいなっておもうのが一番鈍く痛い。

とにかくもっと傷つけよ自分。

できないことなんてとうの昔からわかってるんだからよう。

たくさん転んで泣いたこどものころの、

あの歪んだようで澄んだ景色と、照れ臭い涙のにおい
嫌いじゃなかったじゃん。