やまびこ

きのう

おいしいバウムクーヘンをたべながら、おいしいバウムクーヘンのはなしになって

相手と同時に、マッターホーンという名店をぴったり思い浮かべていた。

あのたまごのかんじ、しっとりとした舌へのおもみ、ほんのり香るお酒の風味

全部がその瞬間によみがえって、マッターホーンをよんだんだとおもう。

そしてこれまたよばれたのか、きょう偶然に、マッターホーンのちかくまでゆくことになった。

いくしかない、マッターホーン。

マッターホーンはなにより、つつみがみがツボで、この色あいも絵柄もたまらない。

たべたかったバウムクーヘンは、そりゃそうだ、な時間で売り切れだったけど

このつつみがみが欲しいあまりに、焼き菓子を買った。

きのうマッターホーンをよんだ女性に、おくるつもり。

そしてこのつつみがみをみて、これこれ、ってもりあがろう。

あたまのなかに一緒にうかべた絵が、一緒に見られるのはきっとうれしいからな。