かざぐるみ

本日のWOWOWぷらすと、テーマは『作詞家、松本隆を語る。』

ことばがすき、ってそういうおもいで、ことばをうんでいるかたをみると、

ああ、生きててよかった、っておもいます。

わたしもたぶん、単純にことばがだいすきで。

ことばがだいすきってきもちは、ひとをすきなきもちとも似ていて。

感覚的に、

あ、かわいいな、きれいだなっておもうルックスがあったり

あ、気持ちいいな、っていう呼吸や間合い、リズムがある。

そういうものに出会えることがうれしいし、

自分の中からうみだせたときにしあわせだし、

次に出会ったときに、あんまりしっくりこなくなったりすることがあるのも、またすきで。

ことばはいきものだ、っておもうから、そういう変化もふくめてたいせつにおもいます。

松本隆さんの歌詞の書き方がドキュメンタリーで語られている場面で

星雲がだんだん澄んできて、必要なものだけがことばとしてうきあがる、とおっしゃっていて。

なんだかこう、スクラッチみたいに、もともとそこにあることばが、そぎ落とされてうきあがってくる図っていうのがわたしは大好きで。

映画は、ものがたりがあるからつくられる、ということばもそうだけど

そこにあるけれど誰も形にできなかったものを包める手、を感じると、どきどきがとまりません。

そうだ、ちょうど風をあつめるみたいに。

呼吸をともなってうまれたことばは、呼吸にのって生き続けてゆく気がします。

松本隆さんの歌詞が歌っていてきもちいいこと、歌い続けられるということのわけは、

人はみんな呼吸して生きている、というあたりまえのリズムにある、気がしています。

今回の放送にむけて、じぶんのなかに散らばっていた松本隆さんのことばが、なんとなく勝手につながって、うれしかったです。

いい歌詞って、勝手にできるから、やさしいな、とおもったりします。

勝手に添い寝してもらう、そんなことばが、うたのなかにくらい、あっていいじゃないね。

今日はいい夢、みられそうです。

ご視聴いただき、ありがとうございました。