とどく、とどろく。

どうしてこの仕事してるの?ってきかれると

理由はたくさんあるし、もっと言うと全くないんだけど

でも、ひとつ、たびたび実感するのは

活動を報告してよろこんでくれるひとがいるからかもなあ

というところ。

我ながら当たり前すぎて驚くのだけど

何年経っても、どんなことしてるって伝えられて、みたりきいたりしてもらえて、喜んでもらえる仕事をしてるってことはありがたいなあとおもう。

どんな仕事にも魅力や喜んでもらえる瞬間はあるはずだけれど

だけど姿や声、わたしそのもの、みたいなものを見てもらえるってことはやっぱり稀有な仕事だよなあ。

きのう、祖父母の家に行って、新・チロリンの新しいアルバムをわたした。

一緒に聴いたら、二人とも目をつむってじっくりきいてた。

ねむりとじっくりのあいだをさまようみたいにしてきいてくれて

でもたしかにふたりの耳までたどりついたのを、みた。

なんというか、あんしんにちかい気持ちになって、よかったよかった、とおもったんだよなあ。

なにかをしてあげたい、というのではたぶんなくって

わたしがわたしの目指すことに込めたちからやおもいが、こうしてすきなひとにも届くときがくるなら

このまま歩いていいんだなっておもえるからなのかもしれないな。