ヒップホップステップジャンプ

小学生の頃、近所のおおきめのスーパーの専門店コーナーにになぜかヒップホップファッションの専門店があった。

なぜ専門店コーナーにそのセレクトだったのかは本当に謎なのだけど、

当時ヒップホップダンスをやっていたわたしは、よく洋服をみにいっていた。

大人の服でもSサイズなら着られるし、大きめもかわいいし、

買ったことはあるのかわからないけれど、よくのぞいていた。

そこの店員さんは黒人の男性で、とにかく本格的雰囲気がただよっていた。

あるときその店員さんふたりが、なぜかわたしを気に入ってくれて、店内でかかっていたヒップホップのCDを二枚もくれた。

聴いてみてよ、と。

今日はなぜかそのときのことを思い出した。

ぜんぜんくわしくないけれど、そんなことも気にせず、知らない音楽をきいていたとき。

誰かに贈られた音楽をきいていたとき。

こんな世界もあるのか、と、とても素直な水のように、すーっと入ってきたあのかんじ。

あの頃はたくさんのものに触れることに無抵抗だったのだな。

今は無意識に抵抗がうまれていて、意識的に手に取り勉強したりもする。

大人になるってまあそういうことでもあるかもしれないけど

限りなく吸い込める気がしたあいつがうらやましいなあ。

そしてあのときのCDはなによりうれしかったし

ヒップホップをおどる、大きな励みになった。

年齢や国を超えられるのかあとおもった

はじめてのときだったのかもな。