ひとごとのひとりごと

朝劇下北沢の新作脚本を書いています。

台詞が時を進めていく文章を書くのはすごくひさびさで、なつかしい感覚です。


「きみは普通に話してても比喩表現がおおいんだから、論文より小説のほうがいいよきっと」

と大学の卒業制作のときに教授に指摘されたことを思い出します。


地の文で伝える小説なんかはまだいいのですが

地の文が表に出ない脚本は、ちょっとずっとこわかった。

高校生でドラマ脚本家デビューをしたときも、まったく心の準備なく、下積みもなく起こってしまったことだったので正直すごく怖かった。

でも、自信があるって言わないと失礼だって思ってたから、大口を叩いて乗り切っていました。

未だ史上最年少脚本家と呼ばれた記録は残っていて

そんな自分にプレッシャーを与えられ

書かなきゃ、書かなきゃ、と思っていました。

文章を書くのは好きだけど、物語を書くのは得意じゃないって意識は

高校生の頃のインタビューを読んでも変わってなかったみたい。

でもなんだかひさびさに書いてみたら

人物が勝手に話してくれて

励まされながらすすんでおります。

無駄なく無駄を書く難しさをかんじつつ

鼻歌を歌えるくらいにはすきまがあって、

早くも12月の上演がたのしみです。ひとごと。

ひとごとくらいが、ちょうどいいです。

ひとごとでもたのしい脚本なら、
それはきっと、すごくいい出来。

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