あさのばん
どうもありがとうございました。
ことばになり得ないようなおもいが、ここに溢れていて
だけどもったいないからどうにかしたくて、ことばにしています。
朝劇下北沢は、いつもそんな気持ちを私にくれた場所でした。
私に朝をくれた場所でした。
そんな場所に今度は私が、朝をお返ししたくて、この物語を書きました。
朝が起きたら、夜が眠れるように
かわりばんこに、どこかを誰かがあたためたり、照らせるならば
いくらだってひとやすみできるし
いつだってがんばれるような気がします。
『朝が起きたら』は、これまで朝劇下北沢でともにすごしたひとたち、みんなみんなへのラブレターみたいなものです。
ラブレターを一緒に読むのは少し照れくさいけれど
また、おんなじ空間を、時間を、ともにすごせて
あ。またここからはじまる予感がしました。
見守ってくださるお客様をはじめ
わたしのことばをそのままに届けようと努めてくださった演出の原将明さん
ひと時も逃さぬよう、常に呼吸を絶やさずに生きてくださったコウジさん、将護さん、山岡さん、絵美さん
そして、一瞬に一生分みたいな想いをのせてくださったゲストの嘉人さん。
結局また、ありがとうでいっぱいで
いつまでたっても恩返しがしきれません。
ほんとうに、ほんとうに、ありがとうございます。
このものがたりが、
たくさんのかたの呼吸で息づき、
体温であたたまり、
かさねる時の中でやさしく育ってゆきますように。
これからもどうぞ、『朝が起きたら』を、よろしくお願いします。
ありがとう。ありがとう。