2月24日。

広島市内をあるく。

なにも調べず、自分の足と鼻をたよりに、それが向かう場所を手繰り寄せるようにあるく。

本通りから、袋町小学校、旧日本銀行、平和大通り。

それぞれの場所で、いろいろな人と出会い、ものと出会い、声を聴く。

どこへいっても、傷跡と平和について考える。

どれだけ時代が変わっても変わらないのは

人が人と生きて行かざるをえないことのようにおもう。

しがみつくようにでも

つなぐようにでも

なぜるようにでも

だきしめるようにでも

触れて生きて行かざるをえないことのようにおもう。

傷をつけるのも人かもしれないけれど

人に一番効くのは人の温度かもしれない。

人と人の間にしか人が生まれないように。


出会いは全く知らない世界へ、私の足を運んでくれる。

手触りのある人との時間と

その人からしか生まれない言葉。

自分の目で見たものを信じ、信じるものを増やすために知りに行くこと。