希なる朝

広島で原爆ドームや旧日本銀行に行って知ったのは

ここは傷跡だってことよりも、
全てがなくなったとき、希望になった場所だったってことだった。

どんなときも、きっと、一筋だか、一欠片だか、ひとひらだかの希望があって

どうにかしてまたはじめる。

全てがなくなったようなとき、どこかでなにかがすっくと立っていて

それをたよりに、火種にして、また命をもやしていく。

朝だってそう。

毎日順番にだれかのもとにおとずれて

ゼロになったみたいな今日に火種をくれる。

そうやって、朝をわたして、つないで、なんとなく助けられてわたしは生きてるって

昨日、朝劇広島の稽古初日を迎えて、あらためておもった。

いつもきっとどこかを誰かがあたためてまっていて

それはいつか出会える人なのかもしれないし、
一生出会えない誰かなのかもしれない。

でもなんだか、会えたんじゃないかなと思った。

もしかしたら、この人たちが。そうおもった。

なんの根拠もないし、ちょっときみがわるいかもしれないけど、おもった。

いつかの未来から見たこの朝が

わたしにとって希望になれば

それは本当になるんだな。

今日の日の朝を火種に、ゆきます。



朝劇広島
『朝が起きたら』
@カフェ十日市アパート

4月9日(土)のこりわずか
4月10日(日)完売、ありがとうございます。

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広島凱旋ライブ
『あなたに逢いたくて広島』
@ふらんす座(朝劇会場3階)
4月9日(土) 18:00〜