ひだまりまりか

4月の終わりに、もうひとつ、いいそびれたこと。

「あなたの笑顔に」ということばを、いただくたび、ハッとする。

笑顔、ということばに、わたしが繋がるってことが信じられなかったから。

わたしから笑顔が連想されるなんてこと、おもってもみなかったから。

なんて言ったらとても深刻そうだけど

だけどほんとにそうだった。

わたしは笑うのが得意じゃなかったし

笑うのがすきじゃなかったから。

長いこと、そうしてきたから。

笑顔は、つくるものだった。

でもいまは、湧いてくるものになった。

心の筋肉がほぐされて、鍛えられたら

顔の筋肉もほぐされて、鍛えられていたみたい。

かたくして守らないといられなかった心が

やわらかくしていても、守れるようになれそう、みたい。

笑えるのは、笑っていていいよって、そこにいてくださるひとのおかげ。

そして、たくさんの時間のおかげ。

次の出演舞台『悪魔を汚せ』は

若く柔らかい感受性と、それを守るための固い鎧をもった役柄で

また、鎧を取り出すこの頃。

稽古をおえ、物語から出ると
深呼吸をして、大好きな人たちを思い浮かべる毎日です。

帰れる場所があるから、大丈夫。

笑顔の似合うひだまりをたよりに、

かたく、やわらかく
せまく、ひろく
自在になれそうな気がしています。

ありがとう。ありがとう。