生なる夜

抱きしめきれないから、ことばを書かねばと

今日のわたしか
過去のわたしか
未来のわたしか

とにかくいつかのわたしに急かされる夜。

もったいないがいっぱいで
一歩あるくとキランキランと何かを落としてしまいそうなほどです。

涙が出そうです。

生きててよかったって、そう思う今日です。

何かが生まれるのには、愛がないとならないと思っていました。

今でも思っています。

だけど、異質のものが重なれば、
愛がなくとも何かが生まれるのだということをこの頃知りました。

それは別に失望ではなく、ただ、事実を知っただけ。

生きててよかった、と思う今日は

わたしがここにあって

空気に触れるだけで、何かを見るだけで、聞くだけで、

何かが生まれてしまうけれど

その生まるごとを受け止めてやれるくらいには

今生きていることを愛せます。

今、今、とうまれ、出会ったものたちに
またパチンと出会えるように

今、今、を、生き尽くし、燃やし切るばかりです。

生きるために生きることを。

たまに欲張って、デザートを食べることを。

何かを愛し

愛を心ゆくまま伝えられることを。

生きる限りに、
限りなき生を。