会抱の光


昨晩、こんな記事を書いていたら

きょう

まさに真っ暗な世界のものがたりをみることになった。

関森絵美さん出演
waqu:iraz03『わたしたちのからだは星でできている』

ざあざあ雨降りの中むかった横浜のホールには

入った瞬間、真っ暗な世界が広がっていて

だけどそこには、ひと、がいた。

ひとりであるくひと

だれかとであって、なにかを指差しはなしながらあるくひと

ひと、ひと、

それをみつけて、わたしのなかは、すぐにふるえだした。

わたしたちはどこからきて、どこへゆくのか

はじまりのはじまりの、こんっなちいさな見えない点

だれにもわからない、そのはじまりのわけ

このせかいはこんなにも混沌としたことからはじまっているのに

なんでひとは、ひとつのこたえをほしがるのかなあ

っておもうと、いつもさみしくてしかたなかった。


わたしにしかみえない真っ暗な世界

誰かと手をつなぎ同じ景色を見る明るい世界は、とおといけど

そのひかりにおしつぶされることもこわかった。



ものがたりの中で言っていた。

「原子と原子が出会うと
解放されて、光を放つ」

それを聞いて、わたしはとても、うなずいた。

わたし一人の真っ暗な夜に抱え込んでいるエネルギーは

誰かに出会って、初めて解放されるんだなあって

まいにちのことおもいだして、とってもうなずいた。

その時初めて、光を放つ。

光るあなたを、みつけることができる。

わたしひとりの真っ暗な宇宙

そこに眠る光をみつけてくれるのは

このほしの、そこここにいる、だれかなんだって。

おなじところからうまれて

どこかでいきてる

だれかなんだって。

こころづよいなあ。

真っ暗なひとりも、誰かと見つける光も

おなじに、あたりまえに、とおとくおもった。


舞台に立つ一人一人は、星みたいでうつくしかった。

誰かを思ったそのとき光る

その光景を見るたび、なみだがでた。

雨と涙の水分は

わたしがどこからきたのかを、無言でおしえてくれた。


waqu:iraz03『わたしたちのからだは星でできている』
7/15[金]〜7/17[日]
神奈川県立青少年センター 多目的プラザにて
http://waqu2014.wix.com/waqu-watahoshi

写真は
出演の関森絵美さんと、主宰の小林真梨恵さん。

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