平たい朝

きょうはたのしかった。

「きょうはたのしかった」なんて

シンプルに思える日って、

とてもとても、とてもわずかなんじゃないかしらとおもう。

だけど、きょうはたのしかった。

今年2月からはじめた
朝劇下北沢平日『リブ・リブ・リブ』が

きょう、千秋楽をむかえた。

2年前、朝劇下北沢の初日を客席でみたときから見事に虜、すっかりファンになったわたしは

朝劇を見た日の夜には「きょうはたのしかった」と感じてた。

そんなあこがれの場所を

この2月、
今度はつくる側
まちかまえる側
になった。

それがわたしにとって、
朝劇下北沢平日のレギュラーになる!ということだった。

すてきな1日を送り出す側になること

半年経て、簡単なことじゃないって知った。

日常の中のほんのり特別なひとときをつくる、日常。

レギュラーってそういうことで

あのときめきをそのままに感じ、渡し続けるには、ということが

自分の中でとても大きなテーマになった。

夢が現実になった。

でも

だから

現実を、ふくよかに、ゆたかに、
いつもあたらしい息を吹き込んで

また夢を抱くような毎回をすごそう、と、おもえた。

平日メンバーは皆、今をゆたかにしてくれるひとたちで

いつもきょうを一番にしようとしてこれた気がする。

そしてお客様。

いつも来てくださるかた
来れるときには必ず、と来てくださるかた
不意に知って来てくださるかた
お友達を連れて来てくださるかた
連れられて全身で楽しんでくださるかた…

もう本当にたくさんのかたが

こんな平日の朝から、
体を委ねてくださり

いつも新鮮な空気を吹き込んでくださった。

朝劇の空間の大きな一辺をつくっているのは
まちがいなく来てくださるかた、ひとりひとり。

そんなひとりひとりが

違う彩りの違う景色を、
一回一回に連れてきてくださり

半年間、ここまでこれました。

心の底から、ありがとうございます。

「きょうはたのしかった」

朝の送り手になったわたしは

千秋楽のきょうを、そう感じました。

一日のおわり、ふと、シャワーを浴びて

息をはくようにそうつぶやけたこと

素直に、正直に、しあわせにおもいます。

本当にありがとうございます。



からだがよろこぶ場所へ
きっとまた誘ってくれます。

それまで、しばし、それぞれの朝を。

また近く、すてきな一日にお会いできますように!