ほこら

鵺的・奥野亮子企画
『鵺が、』vol.1〜ほころぶ

無事に幕を閉じました。

ご来場いただいたみなさま、ありがとうございました。

『悪魔を汚せ』で出会ったばかりの亮子さんが、
ぴょっこりとわたしを夏へとお誘いくださって

亮子さん自身はじめての挑戦に
そわそわ、めきめき、などなどする姿を
ぜいたくにも隣でたくさんみさせていただきました。

しゃんとしている亮子さんが
てろんとしたり
ぽやんとしたりすることを知って

亮子さんへのわたしのこころが、
すっかりほころんだ数ヶ月間でした。

それでも根っこはしゃんとして
すきなものを
これ!これ!とえらんで
この一夜につめてゆく姿は
ほんとうにうつくしかったなあ。

おかげでそれは
わたしも大好きな一夜になって
夏がしゅわりとおわりました。

参加したリーディング
『あなたとなにを語り合ったか、わたしはもう忘れてしまった』。

高木登さんの書き下ろしでした。

ふたりのあいだに通うもの。

叩いても打っても、殴っても
触れられることのありがたさを
読むほどにかんじていました。

この物語が本を飛び出して立ち上がる日
触れる温度のあることを
一層感じる予感がしています。



重ね重ね、嵐の中あしをはこんでくださり
ありがとうございました。

みてくださったかたのなにかがほころんで

やさしいものが忍び込む秋になることをねがって。