おんがくかのおとは
おんがくかのつくるおんがくは
きくひとのもとにわたって
「すきなおんがく」になったり
そのひとにしみこんで
「じぶんのおと」になったりする。
おんがくかのつくるおんがくは
おんがくかのもとから はなれたしゅんかんに
おんがくかのものではなくなる。
おんがくかは
じぶんのものをみつけだすために
いつもおんがくをうみだしつづける。
すぐにそのてからはなれていってしまうとしって
それでもじぶんだけのほんとうのおとをききたくて
うみだしつづける。
いつもじぶんだけのほんとうのおとがそこにあるように
たえず うみだしつづける。
たえず たえず たえず。
とどまることで さんかしていくおとや
さんかしたことをしらずにながれつづけるおとに
おんがくかのおとが かきけされないように。