カラカラ


「何が気にいらんとや」

と、
電話を片手にくりかえすおとこのひとを横目に帰宅。

わたしは勝手ながら

気にいる人と、気にいることをし続けることの奇跡をおもう。

このところすこしみつけたことがあって

柱が3本くらいあれば
その間をビンビンと彷徨うものの振動が起こって

それがありさえすれば作品はできるし

むしろそれだけがあるのがわたしはすきだとおもった。

なんかわかんないけど
なんかずっとビンビン波動が伝わるような

そういうことがしたい。

鵺的『奇想の前提』稽古も佳境。

個人的にも、たぶんみんなでも、

新しいことに挑んでいる。

わたしは毎日、ひとつ、ひとつと手綱をはなし

もっと振動の起こる場所へと向かおうとしている。

カラカラカラ…という音がなって聞こえるようにするのが目標。

今日もたくさん水分をとって、できるだけよく眠る。



鵺的『奇想の前提』
7月21日〜30日 中野テアトルBONBON