あまい密

時間の流れが
体感としてよくわからない日々に
気づいたら突入していました。

気づいたら、でもなく
気がつかぬうちにその日が終わっていて
次の日が来ていて

何が昨日で
何が一昨日か
あんまりよくわかりません。

たぶん集中しすぎているせいだとおもうんだけど

あんまりにそのときどきで
時間の密度や速度のようなものが体感として変わるから

たまに我に返っておどろきます。

昨日、ふとそのことを考えて
ココハドコワタシハダレ状態になりました。



さておき
朝劇下北沢×松澤くれは
『夜に生きて、』
無事にはじめの2回公演をおえました。

たくさんのかたにご来店いただき
本当にありがとうございました。

いつもの朝劇下北沢と
同じ時間、空間なのに

そこで待ち構えるひとがちがうだけで
こんなにもちがう時間と空間になるのだなあ。

人の出しているエネルギーって
魔法みたいですね。

終演後の空気や、お客さまの表情を感じると

くれはさんの作品の威力を実感しました。

朝劇下北沢主宰の原将明さんが
「僕たちの朝劇下北沢は、お母さんが子供に食べやすいように味付けした卵焼き。
くれはさんの朝劇は、素材の味を生かした卵焼き」
と形容していましたが

うん、なるほど
そうかもしれない。

はじめにくれはさんから台本をいただいたとき
そこに織り成された緻密な交わりや、新しい朝の認識にドキドキすると同時に

原将明作品の、いい得ないやさしさは
ほんとうに朝の密度に合っているなあとあらためておもい

どちらも、一層のすてきさを感じたことを思い出しました。

わたしのこの頃の日々の時間の密度が
同じ24時間でもちがうように

同じ朝劇でも
これだけちがう時間になる。

その発見に、我ながらおどろいています。

公演はあと3回。
たのしみです。

そうそう、初回は
朝劇下北沢メンバーの渡辺コウジさんと関森絵美ちゃんが来てくれたのだけど

長い旅をして兄弟と再会したみたいな
じんわりした気持ちになって。

毎日たくさんの場所ですごすって
どれもが自分の芝でありながら
どれもが隣の芝みたいで

ずっと青くてうつくしいのです。